Ai-Craft はロッドビルディングを専門とする工房です

フィールドテスター　KARN氏　フィールドレポート２０１５＿１

トラウトをメインとし，渓流から本流，リザーバーまで幅広く活動中。


*５月４日 福島県内河川本流域にて*

ＧＷ真っ只中、早朝３時半に自宅を出た。
先週シーズンインした嬉しさもあるが、去年のデータを参照していると、少し時期は早いが大物を狙える条件が揃っていたので、この日は胸が高鳴り、早くに飛び出してしまったのだ。

４時の時点で電光掲示板に表示された気温は１３度。随分と暖かくなったものだ。
水量と気温、水質からある程度の予想を立ててポイントを決定する。(水温は現場で。さらに夏場はこれに気圧を含めるようにしている。)
水量がまだ若干多く、朝方の釣行ではまだまだ水温は上がらないことを念頭に置かなければならない。朝７時を回った時点でポイントを移動することを考えて現場へと向かった。

現場周辺には、早くから止まっている車もあり、このＧＷ期間にかける意気込みを感じた。

さて、５時なり川に降りた。ポイントまで歩く途中、年配の餌師と出会い情報を得たが、最近あまり良い釣果は得られていないようだった。(竿が短いようにも思えたが・・・・もしかしてポイントまで届いていないのでは？)

餌師に了解を取り、川の上流から追いかけるようにして川を下った。
大岩が点在しているポイントでは、足元にベイトフィッシュがウヨウヨ。ウグイの稚魚だろうか・・・石裏の虫等の餌も豊富にあり、大物が棲む場所としては申し分ない。雰囲気もある。

岸際にはベイトフィッシュが群れをなしていた

ツーサーズディープ52Fを用いて、石裏や流心を探るようにしてトレースした。
先行者による警戒を考え、アプローチにも細心の注意を払う。

途 中、ある大岩の所でスッと黒い影がチェイスしてきたがすぐにUターンしていった。確実にいる。さあ、どう誘うか。見切り方からしてヤマメであると判断し、石裏のポイントを通過と同時にハイスピードのトゥイッチで激しく動かすと、再びチェイス。さらにリトリーブスピードを上げて誘う。来い！来い！

ゴンッという強い反転を感じ、すかさず合わせを入れる。間違いない、ヤマメだ。
その後、俊敏に右往左往して暴れるところを流れに乗せてキャッチ。

釣れたのは30.5cmの尺ヤマメ。パーマークこそ消えているものの、なんとも嬉しい一匹だ。
幸先が良いと感じ、細かくポイントを探っていった。

本流ヤマメ30.5cm

今度は、流れが少し開いたポイントでドリフトトゥイッチャー５０Ｓが活躍。
先ほどより小ぶりだが、２３ｃｍはあるだろう。今度はきれいなパーマークが出ている。これが美しくてたまらない。

パーマークが綺麗な一匹

６時を過ぎ、予定よりも１時間早くポイントを移動した。
さらに下流域へと向かう。だだっ広い川幅が少しだけ狭まるポイントがある。そこが今回の狙い目だ。クマがよく出没する場所なので最新の注意を払った。

強い流れの中、食い波を意識してＢＴ42ESを流し込む。カツッ。カツッ。と時折ボトムをかする感触が伝わってくる。

一投一発。ティップがズズズッと吸い込まれた。
ＰＥライン越しに伝わるビビビッという振動が心地いい。ドラグ音が警戒に鳴り響き、先ほどよりもパワフルに暴れまわった。バラさないようにドキドキしながらネットインし、ホッと肩を撫でおろした。

30ｃｍジャストの本流ヤマメ

なんと本日２本目。30.0ｃｍジャストの尺ヤマメ。

やや鱗が剥がれ、サクラマスのような風格を持つ本流ヤマメだ。美しさという点では、やはり劣るが、その力強さには敬意を表したい。ありがとう。


同じポイントから、もう一匹。

レインボーもヒット！

本日唯一のレインボーだ。顔も丸く、まだ幼い感じが抜けない。魚体。これは、ＤＴ５０Ｓによる釣果だ。岸際をダウンでゆっくり引いて釣り上げることができた。


2015シーズンは、序盤からなかなかの好スタートを切ることができた。今後は各魚種の記録更新に向かって努力したい。


【タックル１】
ロッド ：イトウクラフト/エキスパートカスタム780MX
リール：シマノ/ツインパワーＭｇ2500Ｓ
ライン：バークレイ/パワーエクストラ0.8号
リーダー：バリバス/トラウトショックリーダー6ｌｂ

【タックル２】
ロッド ：UFMウエダ/ストリームトゥイッチャー62UL
リール：シマノ/ツインパワーＭｇ2000Ｓ
ライン：ラパラ/ラピノヴァＸ0.6号
リーダー：バリバス/トラウトショックリーダー4ｌｂ

【ヒットルアー】
バスデイ：ドリフトトゥィッチャー５０Ｓ各色
2/3ディープＳＧ52F
ボトムトゥィッチャー42ＥS

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