トラウトをメインとし,渓流から本流,リザーバーまで幅広く活動中。
8月9日
【厳しい真夏の釣り】
先日の大雨の影響で、河川上流部にあるダムからは大量の水が放水されていたのだが、やっと水量が安定してきたので釣行が可能となった。
朝4:00から現場に入り、ポイントを決める。この時期は、日が出てくるまでの涼しい時間帯で勝負を決めたいところだ。
ポイント選びが勝負を決めると言っても過言ではない。慎重に考え、瀬肩からテンポよく探っていくことにした。
まずはダウンでシュガーミノーSG50Fを使ってガッツリ攻めていくのだが、反応は全くなし。今度は、シュガー2/3ディープ52Fを少し潜らせて見たが、こちらも興味がない様子。シュガーディープ50F、シュガーディープ50F(シンキング仕様)、でどんどん深場まで潜らせて行き、最後はボトムトゥイッチャー50ESでボトムを転がしてみたが、それでも反応を得ることはできなかった。
ダウンで攻めていることもあり、リトリーブスピードを緩めたことで、魚が見切っていることも考えたが、スピードを若干速めてもチェイスすら無く、私は今日はダメか・・・と半ば諦めかけていた。
【セオリーからの逸脱。そして・・・】
真夏の釣りでは、食い気が落ちている分3~5cmクラスのミノーに頼ることも多い。また、時期を考えるとアユカラーは外せないだろう。よって、どうしてもセオリー通りのサイズ・カラーではスレが生じてしまうのだ。だから私は大物を狙う上で必ず自身の釣りを「逸脱」させる。私の中では、「逸脱」=「人とズレていること」ではなく、「逸脱」=「人がやり残した手段」と考えている。
相手は生き物。数学のように1つだけの答えには行き着かない。
私は、半ば諦めの入った中、シュガー2/3ディープ72Fのシルバーチャートを取り出した。他の人が、真夏のクリアウォーターで7cm台のチャートカラーを使うことは少ないと思ったからだ。さっそくダウンでキャストを始めた。今までに無いくらいのスピード(ソルトウォーター並)超高速リトリーブをし、勝負をかけた。
すると1投目で、流芯から少し横に流れた辺りで、ドスン!とした大きいアタリがあった。
ジジジジ・・・・とドラグの音が響く。流れの重さと相まって引きはかなりの重さだ。PEラインを使っているので、バレないように慎重にファイトした。途中大きなジャンプが入り、レインボーかと思ったのだが、釣り上げてみるとなんとかなり体高のあるヤマメであった。
嬉しくなりますね |
綺麗なヤマメです! |
サイズは36cm。その顔付きも勇ましく、本流ヤマメにふさわしかった。
まさに本流ヤマメ!勇ましいです。 |
強い味方です! |
諦めが入っていただけに嬉しい一匹となった。作戦成功である。
しかし、「逸脱」は言ってみればカーブだ。直球があってこそ生きるものであるということだけは忘れないでほしい。
【使用タックル】
Rod :トラウトスティンガー7’7 (ufmウエダ/Tuned by Ai-Craft)
Reel :ツインパワー2500s(shimano)
Line :パワーエクストラ 0.8号
Leader :トラウトショックリーダー5lb(VARIVAS)
Lure :Sugar 2/3 Deep 72Fシルバーチャート(Bassday)